- 英語の発音記号が難しくて覚えられない
- 実際の英語の音声と一致しない
オンライン英会話を受講している様子
我が家ではこれまで20社以上のオンライン英会話を体験し、主人は英語の学び直し・子どもは3才~おうち英語をスタートさせています♪
英語の発音記号で苦戦する人は多いです。音声記号は、調音(※)をもとに記号を当てるためアルファベットが同じでも、発音記号は異なります。発音により意味が変わる単語もあり、英語学習において発音記号の理解は必須です。
本記事では、英語の発音記号の基礎や国際音声記号(IPA)、発音記号の覚え方を解説します。最後まで読めば、発音記号の正確な音を身に付ける方法がわかります。発音記号を理解して、英語学習を楽しんでください。
» 英語を話せるようになるには?
(※)人問が音声器官を動かして音を発すること。
英語の発音記号の基礎知識
英語の発音記号の基礎知識として、以下の項目を解説します。
- 発音記号とは発音を視覚的に伝える記号
- 国際音声記号(IPA)の概要
- アメリカ英語とイギリス英語の発音記号の違い
発音記号とは発音を視覚的に伝える記号
発音記号とは、言葉の正しい発音を視覚的に伝える記号です。音声記号や発音符号などとも呼ばれ、国際音声記号(IPA)に基づいて決められています。言語がどのように発音されるかを体系的に表記することを目的に作られました。
発音記号は、言語学者や辞書の記述に使用されています。言語による発音の違いを区別できるため、言語学習に役立ちます。
» 英語の発音の基礎と一般的な課題、発音のコツを解説!
国際音声記号(IPA)の概要
国際音声記号は「International Phonetic Alphabet(IPA)」のことです。国際音声字母や国際音標文字などとも呼ばれます。1886年に国際音声学会により制定されました。音声言語の音を示す、標準化された音声表記の国際的な基準です。
音声の正確な表示により、言語の専門家による的確な分析を可能とします。IPAを使用すれば、母音や子音、声調、アクセントなどの音声の細かな特徴を文字にできます。IPAの概要は以下のとおりです。
- 母音や子音、声調、アクセントなどの音声の細かな特徴を文字で示す
- 方言の記述や世界中の言語の研究にも用いられる
- 記号は一定の間隔で見直され、更新される
IPAでは、音声について発声部位と発声方法をもとに体系づけられています。英語のほか、フランス語や中国語、アラビア語などの発音にも対応しています。言語教育者に欠かせないツールであるIPAは、外国語の習得にも必須です。IPAは、指導の一助であり辞書や教材にも用いられています。
» IPA(国際音声記号)の基礎 : 言語学・音声学を学んでいない人のために(外部サイト)
アメリカ英語とイギリス英語の発音記号の違い
アメリカ英語とイギリス英語では、同じつづりでも異なる発音の単語があります。以下に、同じつづりでも異なる発音をする単語をまとめました。
アメリカ英語 | イギリス英語 |
---|---|
car /kɑr/ | car /kɑː/ |
price /praɪs/ | price /praɪs/ |
either /ˈaɪ·ðər/ | either /ˈi·ðər/ |
tomato /təˈmeɪ·t̬oʊ/ | tomato /təˈmɑː·təʊ/ |
アメリカ英語の発音記号では「car」のように「r」の音を示しますが、イギリス英語では「r」の音が省略されます。二重母音の発音記号にも違いがあり「price」のように同じ記号でも発音時の口の形が異なります。発音記号は、正確な発音を理解するうえで重要です。
子音の発音記号と読み方
子音には、日本語の発音にない音があります。聞きなれない音は、発音が難しいです。しかし、英語を自然に発音するためには、子音の習得が欠かせません。子音を理解するために以下の音に分けて解説します。
- 破裂音(「p」や「g」など)
- 摩擦音(「v」や「s」など)
- 鼻音(「m」や「n」など)
破裂音(「p」や「g」など)
破裂音とは、話すときに口や喉で空気の流れを一時的に止めてから急に放出する音です。英語の破裂音には無声音と有声音の2つが存在します。「p」「t」「k」は無声音で「b」「d」「g」は有声音に分類されます。破裂音の発声については以下のとおりです。
「p」と「b」 | 両唇を使って発音 |
「t」と「d」 | 舌の先を歯茎に接して発音 |
「k」と「g」 | 舌の後部を軟口蓋に接触させて発音 |
正しい破裂音を身に付けると、英単語の意味を明確に伝えられます。アメリカ英語とイギリス英語では「t」や「d」の発音に違いがある点も理解しましょう。破裂音を正しくマスターし、ネイティブのようなコミュニケーションを身に付けてください。
摩擦音(「v」や「s」など)
摩擦音とは、音を出す際の息の摩擦によって生成される音声です。「f」は「think」、「s」は「see」、「ʃ」は「she」の発音で使われます。摩擦音は声帯の振動により、有声と無声に分かれます。以下に摩擦音の発声をまとめました。
「f」 | 上の歯で下唇を軽く噛み、息を通して発音 |
「s」 | 舌の先端を歯茎の近くに位置させ、息を通して発音 |
「ʃ」 | 「s」の位置から舌を後ろに引き、口を丸くして発音 |
摩擦音を正しく発音できれば、英語の発音が自然に聞こえます。摩擦音を習得し、リスニング能力の向上を目指してください。
» 英語リスニングが苦手な理由と改善する練習方法
鼻音(「m」や「n」など)
鼻音とは、空気が鼻腔を通過して発声される音声です。「m」「n」「ŋ」の3つの主要な鼻音があり、発音方法が特徴的です。以下に鼻音の発声をまとめました。
「m」 | 音は唇を閉じて発音 | 「mom(マム)」 |
「n」 | 音は舌の先を歯茎に近づけて発音 | 「no(ノー)」 |
「ŋ」 | 舌の根元を口蓋垂に近づけて発音 | 「sing(シング)」 |
鼻音は他の子音と組み合わせる場合もあります。組み合わせを覚えると英語が流暢に聞こえます。鼻音の正確な発音は、単語や文脈の意味を伝えるうえで重要です。繰り返し練習してください。
»英単語の覚え方
母音の発音記号と読み方
母音の正しい発音は、リスニングやスピーキング能力アップにつながります。以下の母音の発音記号と読み方を詳しく見ていきましょう。
- 単母音(「i」や「ɑ」「ʌ」など)
- 二重母音(「aɪ」や「oʊ」「eɪ」など)
単母音(「i」や「ɑ」「ʌ」など)
単母音は、1つの音で発音されます。発音の始まりから終わりまで音質が変わりません。口の開き具合や、舌の位置によって音が異なります。単母音の特徴は以下のとおりです。
- 「i」の音は舌の前部を上げて硬口蓋に近づけて発音される前舌高母音
- 「ɑ」の音は口を大きく開け、舌を下げて発音する後舌低母音
- 「ʌ」は舌の中央を少し上げて口を半開きにして発音する中舌中母音
単母音は「長母音」と「短母音」に分類されます。短母音には「ɪ(ビット)」や「ʌ(バット)」があります。長母音は「i:(ビート)」や「ɑ:(アーム)」です。単母音は、英語の発音における基本要素です。リスニングやスピーキングの精度を高めるために、正確な単母音の発音をマスターしてください。
» 聞き取る力がアップする!シャドーイングの効果を高める方法
二重母音(「aɪ」や「oʊ」「eɪ」など)
二重母音は2つの母音が合わさって発音されます。「aɪ」は「ア」と「イ」を連結した音です。口の形や舌の位置が、音節の中で次第に変化する発音が特徴です。二重母音について以下にまとめました。
- 「aɪ」は「price」や「light」:口を開けた状態から徐々に閉じる動作で発音
- 「oʊ」は「goat」や「show」:唇を丸めながら前から後ろへ音を移動させて発音
- 「eɪ」は「face」や「day」:口を大きく開いた後に少し閉じて発音
二重母音では、意味を正確に伝えるために正しい発音が求められます。始まりの音から終わりの音へ、滑らかに移動するように意識してください。慣れないと発音が難しいですが、習得が必要です。練習を重ねれば、自然で正確な英語の発音が身に付きます。
英語の発音記号の覚え方
英語の発音記号を正しくマスターすると、リスニング能力や発話能力の向上につながります。効率的に発音記号を覚える方法は以下の2つです。
- 図表を使う
- 音声付き資料で練習する
図表を使う
図表を使用すれば発音記号を視覚的に捉えられ、理解が深まります。図によって、記号の位置関係を一目で認識できるため、記憶にも残りやすいです。発音のポイントや舌の位置、唇の形を図表にすれば身体の動きが直感的に理解できます。
国際音声記号(IPA)を用いて、発音記号をまとめると、全体像がつかみやすくおすすめです。図表を使いクイズ形式にすると、学習を楽しく続けられます。
音声付き資料で練習する
音声資料を利用して、実際の発音を聞きながら練習する方法が有効です。実際に耳で音を聞きながら練習すると、発音記号が示す正確な音が身に付きます。音声付きの辞書やアプリ、英語のオーディオブックがおすすめです。音声を活用した練習方法のポイントを以下にまとめました。
- 知っている単語も、音声付き資料で発音を確認する
- 単語の正しい発音を聞くと同時に、自分の発音をチェックする
- 聞いた発音を発音記号で書き取る練習をする
発音記号と実際の音声を比較すれば、理解が深まり正確な発音が身に付きます。発音習得には、音声付き資料が必須です。
日常での発音記号の使い方
日常生活で英語の発音記号を学べば、短時間で正しい発音の習得が可能です。新しい単語に出会ったときは英語辞書や発音アプリを活用してください。通勤時間や家事の合間など、短い時間でも発音練習が可能です。以下の方法を解説します。
- 辞書での発音チェック
- 発音アプリの活用
辞書での発音チェック
知らない単語は辞書で発音記号を調べて、正しい発音を学びましょう。不安を感じた単語の発音は繰り返しチェックすれば記憶に定着します。オンライン辞書は、音声ガイドも付いていて便利です。英語の歌やドラマのセリフで聞き取れなかった発音を、確認する習慣を身に付けてください。
» 英語が聞き取れない原因と対策
辞書には単語ごとに発音記号が掲載されており、参考にすれば正確な発音が身に付きます。発音記号のチェックを習慣化すれば、日常会話やビジネスシーンにおけるコミュニケーション能力アップが可能です。
発音アプリの活用
アプリを活用すれば、隙間時間を利用して、手軽に発音練習が可能です。発音アプリでネイティブの発音をまねて練習し、英語の自然なリズムやイントネーションを身に付けてください。おすすめアプリは以下のとおりです。
AI英会話スピークバディ | 発音記号を使い音声をフィードバックしてくれる | AI技術を活用 |
発音博士 | 発音練習に特化したアプリ。自分の発音を手本と比べてくれる 発音記号の違いを視覚化 | 中学や高校で習う単語400語以上 |
発音図鑑 | ネイティブが話す舌の位置、息の流れ、喉の震えを視覚的に確認できる | TOEICやTOEFLなどの資格試験の対策 |
ゲーム要素を含むアプリを活用すれば、学習を楽しみながら続けられます。発音の採点機能や分析機能などを活用すれば、繰り返しの練習も苦になりません。自分に合うアプリを見つけて、実践的なスキルを学んでください。
» 英語の音読の効果と正しいステップを解説!
まとめ
英語の発音記号について解説しました。発音記号とは、発音を視覚的に伝えるための記号です。国際音声記号(IPA)は、音声言語の音を示す、世界共通の国際的な発音基準です。言語の音声を正確に把握するために重要な役割を果たしています。
発音記号を理解すれば、子音の発音記号である破裂音や摩擦音、鼻音も視覚的に理解可能です。単母音と二重母音の発音記号を理解して正しい読み方をマスターできれば、リスニングやスピーキング力の向上にも役立ちます。アメリカ英語とイギリス英語の違いを知るためにも、発音記号を活用してください。
発音記号を効率的に学習するためには、図表や音声付き資料の活用がおすすめです。
»英語の勉強法完全マスター
日常生活でわからない単語があった場合には、辞書や発音アプリを使って正しい発音を確認してください。英語の発音記号をマスターして正しい発音を習得できれば、総合的な英語力アップにもつながります。本記事で紹介した発音記号の読み方や覚え方を実践して、英語の正確な発音をマスターしましょう。
\本当におすすめできる!/
▼オンライン英会話の決定版▼