発音

【英語の母音が聞き取れない】種類や正しい発音方法をわかりやすく解説

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  • 英語の「母音」ってどんなもの?
  • 英語の母音が聞き取れない…
  • 正しい母音を発音できるコツを知りたい!

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「英語の母音が聞き取れない」と悩んでいませんか?

英語の母音は10以上あります。しかし、日本語の母音は「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の5つのみです。人は発達する過程で、必要な能力を取捨選択するため大人になると、母語にない音を聞き分けることが困難です。英語は母音の発音により単語の意味が変わります。

母音を正しく発音できないと、会話がスムーズに進みません。

本記事では、母音の基礎知識や発音方法を紹介します。発音を示す記号「IPA」についても解説しています。自信をもって英語を話すために、英語の母音を学習してください。

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英語の母音の基礎知識

母音とは、発声するときに気道がふさがらずに声が出る音を指します。英語の母音は単語の意味を成形するため、流暢な会話に必須です。英語の母音を理解するために、基礎知識として以下の2つの項目を解説します。

  • 英語の母音の定義
  • 英語の母音の役割

» 英語の発音の基礎と一般的な課題、発音のコツを解説!

英語の母音の定義

日本語の母音は「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の5種類です。しかし、英語では「ア」の音は「/æ/」「/ɑ/」「/ʌ/」と1つではありません。「イ」の音には「/i/」「/ɪ/」のように最低でも11の単母音があります。唇や舌で空気の流れを遮ることなく声を出せることが母音の特徴です。
» 立命館大学研究報告(外部サイト)

母音は英語の発音を正しく理解し、習得するための基礎となります。正確な発音を身に付けるためには、母音の理解が必要です。英語にはいくつかの母音音素があり、独自の音色をもっています。母音は、単語の中心部分であり、音節をつくる際に必要です。母音が言葉の意味やリズムに影響を与えます。

英語の母音の役割

母音を正確に発音するには、口の形や舌の位置、声の高さや強さのコントロールが重要です。英語の母音は強さやイントネーションで音質が変わり、多様な音の変化が生まれます。以下に母音の役割をまとめました。

  • 母音の長短で意味の違いを示す
  • 方言やアクセントの違いで話者の出身を示す

母音の違いは、単語の意味を区別する際にも役立ちます。「ship」と「sheep」では発音が似ていますが、母音の長さによって意味が変わります。母音の役割を理解し、正確な発音を身に付けてください。
» 英語のアクセントルールをマスターする効果的な練習方法!

英語の母音の種類

英語の母音は、それぞれが音の響きをもち、短母音や長母音、二重母音に分類されます。発音の際の、口の開き方や舌の位置が違います。正確な言葉を伝えるためには、母音の種類と正しい発音の習得が必要です。母音の種類は以下のとおりです。

短母音音の長さが短く発音がすばやい
長母音発音が短母音よりも長い
二重母音2つの異なる母音1つの音になる

それぞれの特徴や例を詳しく見ていきましょう。

短母音

短母音は、音の長さが短く発音がすばやいため、スピーチの流れを滑らかにし、言葉にリズムを与えます。以下に短母音の発音と例をまとめました。

発音記号発音
/ɪ/短い「イ」sit
/e/短い「エ」bed
/ʌ/短い「ア」cup
/æ/「ア」と「エ」の中間の「ア」cat
/u/短い「ウ」run
/ə/短い「ア」hot

「cat」の「a」や「bed」の「e」は短い音で発音され、口を大きく開けずに舌の位置を口の中央に保って発音します。速く話す際は、短母音がより短くなる傾向があり、英語が速く感じられる要因の1つです。短母音の正しい発音をマスターして、自然な英語の発音を身に付けてください。
» 英語の発音記号をマスターして自然な発音を身に付けよう!

長母音

長母音は発音の際に、短母音よりも息を長く持続させる点が特徴です。長母音を発音する際は、口を大きく開けるか、舌を特定の高い位置にする必要があります。長母音の発音と例は以下のとおりです。

発音記号発音
/iː/「イー」eat
/ɑː/「アー」calm
/əːr/舌先を後ろに反らし「アー」
と発音
bird
/uː/「ウー」food

二重母音

二重母音は、2つの異なる母音の音が一緒になって1つの音として発音します。話すときには、口の形が最初の母音から徐々に次の母音へと変わる点が特徴です。「like」の「/aɪ/」が、典型的な二重母音の例です。単語の強調される部分でよく使われます。二重母音の発音と主な例は以下のとおりです。

発音記号発音
/aɪ/「アィ」のように発音ice
/ɔɪ/「オィ」のように発音boy
/aU/「アゥ」のように発音house
/oU/「オゥ」のように発音open

二重母音の発音は、アクセントや方言によって異なります。1度で正確な発音を習得するのは難しいです。しかし、英語の理解とコミュニケーションに母音は必須です。繰り返し練習して、自然な英語の流れを身に付けてください。
»英語の勉強法完全マスター

英語の母音と日本語の母音の違い

英語には、日本語の母音にない音があります。違いを知らなければ、聞こえてくる母音も判断できません。

英語の発音を学ぶ際には、英語と日本語の母音の違いを意識することが重要です。英語と日本語の母音の違いを理解して、知識を深めましょう。

正しい発音を身に付けるために、英語と日本語の母音について、以下の違いをそれぞれ詳しく見ていきましょう。

  • 数の違い
  • 音質の違い
  • 音の長さの違い

数の違い

英語には10種類以上の母音音が存在します。短母音や長母音、二重母音が含まれます。英語と日本語の、母音の数の違いを、以下の表にまとめました。

英語日本語
母音は10以上母音は5つ
短母音、長母音が含まれるため複雑「アイウエオ」とシンプルな体系

日本語は5つの基本母音「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」とシンプルな体系です。しかし、英語の母音は日本語の母音よりも複雑であり、日本語にない母音の音を学ぶ必要があります。英語の母音を正しく発音するために、多様な母音の存在を理解し、各母音の発音方法を学ぶことが大切です。

音質の違い

日本語の母音は一定で、母音間の区別が少ないです。しかし、英語の母音は、緊張母音と弛緩母音に分けられ、口の形状や舌の位置により音質が変わります。「r」や「l」などの子音との組み合わせで発音する単語もあります。日本語の母音は純母音が中心で、英語の二重母音のような音は少ないです。

英語では、同じ母音でも地域の方言やアクセントによって微妙な音質の違いが生まれます。正確な発音を習得するには、音質の違いを理解する必要があります。

音の長さの違い

母音の長さは、英語の発音を学習するうえで重要です。bit [bɪt]は短い母音「/ɪ/」で発音。beat [biːt] は長い母音「/iː/」で発音し、母音の長さが単語の意味を左右します。日本語の母音は長さが一定ですが、英語では母音によって発音の長さが変わります。

以下は母音の長さにより、意味が変わる単語の例です。

  • beat (/biːt/) 叩くーbeat (/biːt/)ビート
  • bat (/bæt/) コウモリーbat (/bɑːt/) バット
  • cell (/sɛl/) 細胞ーsell (/sɛl/) 売る

英語学習者が円滑で効果的なコミュニケーションを実現するには、音の長さを聞き分けて正確に発音することが不可欠です。母音の長さの違いを把握し、自然な英語を身に付けてください。
» 英語が聞き取れない原因と対策

英語母音の発音記号を理解する

英語を発音するためには、発音記号の理解が欠かせません。発音記号をマスターできれば、複雑な発音でも正しく身に付けられます。「国際音声記号(IPA)」と「各母音の発音記号と読み方」について、それぞれ解説します。

国際音声記号(IPA)とはあらゆる言語の発音を示す国際基準の記号

国際音声記号(IPA)とは、世界の言語の音声を正確に書き記すために設定された、国際基準の記号です。国際音声学協会(International Phonetic Association)が制定した記号です。国際音声記号は母音や子音、声の高さ、音声の特徴を示します。

短母音と長母音は単一の音で構成され、音の長さで区別します。2つの音が結びついて1つの音を生み出す母音が二重母音です。音声記号は、声帯の動きや口の中で息がどのように動くか、舌がどこにあるかによって、細かく分類されています。

国際音声記号は、言語学の研究や外国語学習における発音の手引きとしても役立てられています。辞書にも使用されており、正確な発音を示すものです。

新しい音声が発見されると、国際音声記号も改訂されるため、定期的な見直しが必要です。国際音声記号には現代の言語における音声を正確に表現できる仕組みが備わっています。

各母音の発音記号と読み方

英語の母音を学ぶためには、発音記号と読み方を理解する必要があります。正確な発音を身に付けるために、正しい発音記号を学習してください。

発音記号発音
/ɪ/短い「イ」bit(ビット)
/æ/開いた「ア」bat(バット)
/iː/長い「イー」beet(ビート)
/ɑː/長い「アー」father(ファーザー)
/ɒ/短い「オ」pot(ポット)
/ɔː/長い「オー」caught(コート)
/uː/長い「ウー」boot(ブート)
/ʌ/短い「ア」cut(カット)
/ə/弱い「ア」about(アバウト)
/e/開いた「エ」bet(ベット)
/ɪr/二重母音の「イア」beer(ビアー)

英語の母音を学ぶには、発音記号と読み方を覚える必要があります。正確な発音を習得するためには、日本語にない発音を把握することが重要です。

» 英語の発音記号をマスターして自然な発音を身に付けよう!

英語の母音の発音方法

英語の母音を正確に発音すれば、自然で流暢な英語が話せます。母音の発音方法について、以下の2点を解説します。

  • 口の形と舌の位置を覚える
  • 声の高低と強弱を調整する

口の形と舌の位置を覚える

正しい発音を身に付けるために重要なのは、口の形と舌の位置を覚えることです。口を大きく開いたり丸くしたり、舌を前後や上下に動かしたりすると、母音の特徴を捉えられます。母音の特徴は口の開き具合によっても決まります。舌の位置と母音の例を以下の表にまとめました。

舌の位置母音
舌の前を上げる/iː/
/ɪ/
heed/beat
hid/bit
舌の後ろを上げる/uː/
/ɔ/
boot
hawed/bought
舌の中央を上げる/ər/
/ʌ/
hurt/bird
hut/but

鏡を見ながら口の形や舌の位置を確認し、正しい発音ができているかをチェックしてください。半開きや全開、狭い口の形を使い分けて、母音を覚えましょう。発音時の舌の高さも重要です。舌の位置では、高い低い、中程度で使い分けて異なる音を生み出します。

正確な母音の発音を身に付けるために、母音ごとの口の形と、舌を正しい位置に動かす練習をしてください。
» 東京大学教養学部英語部会(外部サイト)

声の高低と強弱を調整する

英語を話す際は、声の高低や強弱の調整が欠かせません。適切な調整によって、英語のリズムやイントネーション、表現の幅が広がります。さまざまなアクセントを覚えて使いこなせるようになると、聞き手も理解しやすくなります。

母音のピッチと強弱をコントロールするための練習を積んで、自然な英語の発音を身に付けてください。日本語とは異なる英語のアクセントパターンに慣れるための、地道な練習が必要です。音の高低と強弱を使い分ける練習を意識すれば、自然な英語のアクセントが身に付きます。

まとめ

英語の母音について解説しました。スムーズで流暢な英会話には、母音の正しい発音の習得が欠かせません。日本語の母音は「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」の5種類ですが、英語の母音は15~25種類あると言われています。母音にも短母音や長母音、二重母音の種類があり、発音時の口の開き方や舌の位置も異なります。

種類や発音の違いを正しく理解して覚えましょう。母音は長短で意味の違いを示し、方言やアクセントの違いで出身もわかります。日本語と英語の母音には、数や音質、音の長さに違いがあります。日本人が英語の母音をマスターするのは、簡単なことではありません。

日本語と英語の母音の違いを把握したうえでの地道な練習が必須です。違いを理解して練習を積めば、より正確な発音をマスターできます。発音の国際基準である国際音声記号(IPA)を理解して、正しい母音の発音方法を身に付けましょう。

母音を正しく発音するためには、口の形や舌の位置、声の高低と強弱がポイントになります。自然な英会話を身に付けるため、本記事で紹介した母音の知識をもとに繰り返し学習してください。英語の自然な発音やアクセントを習得して、ネイティブとの会話を楽しみましょう。

» 英語を話せるようになるには?


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